皆様、新年明けましておめでとうございます。

 平素は、弊協会の事業につきまして、格別のご支援、ご協力を賜り厚く御礼申し上げます。

さて、私はこの度日本輸入木工機械協会の会長を務めることになり、業界発展に全力を尽くし、

皆様のご期待に添うよう努力いたす所存でございます。皆様からの格別のご指導ご鞭撻を賜り

ますよう謹んでお願い申し上げます。

 弊協会は、海外の最先端の設備や素材、そしてアイデアを皆様にご紹介し、日本国内の

木材加工業の発展に寄与することを主目的としております。しかしながら、私は、こういった

最先端のアイデアを作り出し、支えている、彼らの文化や伝統、哲学こそ皆様にお伝えすべき

であると考えております。

日本のGDPは米国、中国に次ぎ世界三位であるにもかかわらず、労働生産性は二十位以下と

低迷しております。一方我々の主な輸入元であるヨーロッパの国々の多くは常に上位に

ランクされております。

この違いはいったい何なのでしょうか。 彼らは、いかに上手く最先端システムを利用するか

を考え、有効利用の為の変化をあまり怖がりません。このような考え方を参考にし、日本でも

因習にとらわれずチャレンジし、因習と最先端の仕組みとの間で知恵を絞り、無駄な長時間労働

を無くし生産性を上げていくべく尽力していきたいと考えております。

 ヨーロッパに行きますと、特に夏場は日が長いこともあり、仕事を定時に終わり、日没までの

長い時間を有意義に過ごしている人を多く見かけます。昨年は日本でも、プレミアムフライデーが

提唱され、また、働き方改革が大きく叫ばれましたが、我々、木材加工業にまで浸透するのは

まだまだ先のようです。現在はインバウンドで多くの外国人が日本を訪れ、そして、日本の

素晴らしさに気付いてくれています。私たち日本人は、世界の人々から賞賛される、素晴らしい国

に住んでいるのです。そんな日本で、将来、彼らのように、もう少し余裕を持って働けるように

なれば、なんて素敵なことではないでしょうか。 海外の良いところを我々のフィルターを通し、

日本にご紹介する。そして、日本の良いところと融合させ、日本の木材加工業が世界の憧れの的に

なる、輸入木工機械協会は、そんな日が一日でも早く実現できるよう、日々努力していく所存です。



 最後に、今年が皆様にとっても、日本の産業界においても、素晴らしい一年となりますことを

祈念致しまして、年頭のご挨拶とさせて戴きます。


 本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。


                        敬具
2018年1月吉日

日本輸入木工機械協会

会長 長井 浩司
<新年のご挨拶>